「トロイの木馬」

 「トロイの木馬」とは、ホメロス作と伝えられる長編英雄叙事詩「イーリアス」の中で語られた古代ギリシアとトロイ戦争における逸話。ギリシアは、トロイの王子パリスに奪われたスパルタ王妃ヘレネを奪回のため、アガメムノンを総帥とした連合軍をトロイに遠征させ、10年間の長期戦となった。ギリシア軍が巨大な木馬を作成し、敵の城の前に置いたところ、トロイ軍はギリシア軍の降伏の贈り物だと思って、その木馬を城の中に引き入れた。その夜、戦勝に沸く城内で、引き入れられた木馬の中からギリシア軍の兵士が現れ、城門を中から開けて外に待機していたギリシア軍を誘導したため、トロイ軍は敗北してしまった。

 「トロイの木馬」と呼ばれるコンピュータ・ウィルスは、このトロイ戦争の故事から名づけられた。Eメールやアップロードされているゲームソフトなどに、ファイル削除のコマンドやディスク・フォーマットのコマンドを忍ばせておき、それを取り込んだユーザーが実行してしまうと、ファイルが削除されたり、ディスクがフォーマットされてしまう。最近では、他人のコンピュータ・システムを遠隔操作できるような新種の「トロイの木馬」が問題となっている。


【毎日新聞社インターネット事件取材班】の以下の記事を参照せよ。

http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/jamjam/9901/11-6.html
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/jamjam/9806/05-3.html